1986年3月 東京大学農学部林学科卒業
1988年3月 東京大学大学院農学系研究科 林学専攻修士課程修了
東京大学農学部林学科助手,大学院農学生命科学研究科森林科学専攻講師,同助教授,新領域創成科学研究科自然環境学専攻生物圏機能学分野助教授を経て、2006年5月より自然環境評価学分野教授
2016年4月 東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻森林植物学研究室教授
学位: 博士(農学)(東京大学)
受賞: 1999年日本林学会奨励賞受賞
趣味の家庭菜園.無農薬無化学肥料(落葉・鶏糞・生ゴミの堆肥)で約20種類の野菜を育てています.
自然および人間への興味は広くかつ深く持つこと,実際の研究テーマは課題を具体的に絞り込むことが大切です.知識と体験に基づいた観察力,大自然を舞台に研究するための基礎体力,データを得るために長い時間の掛かる樹木を研究対象とするための根気,などが必要な分野だと思います.自然環境学専攻の学生の皆さんには,自然環境学にふさわしい新しいテーマを,教員と共に開拓していくという気概を持ってほしいと思います.私自身、自然環境学専攻に在籍したことにより、専門分野の枠を超えた「学融合」と「知の冒険」の醍醐味を味わうことができました.また,単に研究者としてのみではなく,一市民・生活者として環境問題を考え,行動してほしいと思います.
自然環境評価学研究室では,生物や生態系の健全性という視点から環境を評価する研究をしてきました.テーマは大きく以下の4つに分けられますが,境目はあいまいです.修士論文や博士論文のテーマは,なるべく学生自身に考えてもらうようにしています.現在も自然環境評価学分野(奈良研),生物圏機能学分野(鈴木研)との合同ゼミを行っています.これまでに自然環境形成学研究室(横張教授:現在は工学系研究科都市工学専攻)、生物圏情報学研究室(山本教授)や柏市内の市民団体のメンバーと里山林の保全と利用に関する共同研究を行ってきました.国内では、東京大学農学部・大学院農学生命科学研究科や理学系研究科(本郷地区)、九州大学,三重大学、岡山大学,(独)森林総合研究所(つくば市),海外では、南開大学,重慶大学(中国)、乾燥地研究所(スペイン)、ウィーン農科大学(オーストリア)、トロント大学(カナダ)のメンバーと共同研究や交流を行っています.なお、修士・博士の学生の研究テーマとは別に、柏キャンパス内および周辺地域の緑地の希少種の保全のための活動や放射能汚染の実態調査なども行っています.
陸域生態論,自然環境学演習I,II,自然環境学実習II,生物環境学演習I,II,生物環境学実験I,II,生物環境学実習I,II,自然環境学特別演習I,II,III,生物環境学特別演習I,II,III,生物環境学特別実験I,II,III,生物環境学特別実習I,II,III
森林植物学(農学部),樹木医学(同),自然環境学汎論(同),森の生物学—共存する森林生物(教養学部)など
樹木医学(新潟大学)、樹木医演習(法政大学)
日本森林学会(会誌 Journal of Forest Research 編集委員長),樹木医学会(副会長),日本植物学会,日本生態学会,日本菌学会,森林立地学会,植生学会,日本植物病理学会,根研究会
千葉県文化財保護審議会委員,柏市「こんぶくろ池自然博物公園」アドバイザー会議委員,財団法人日本緑化センター樹木医審議会委員